じめじめしたおはなし
2025.07.02
事務所の隠れた危険!「トラッキング現象」で火災を防ごう
先日、事務所の電気点検で「トラッキング現象に注意を」とアドバイスをもらいました。耳慣れない言葉かもしれませんが、実は電気火災の原因となる怖い現象なんです。
トラッキング現象って何?
これは、コンセントとプラグの間に溜まったホコリが湿気を吸い、電気を通すことで発火する現象です。電化製品の電源がオフでも、プラグが差さっていれば起こる可能性があります。
なぜ起こるの?
- ホコリが溜まる: 長時間差しっぱなしのコンセントにホコリが積もります。
- 湿気を吸う: 湿度が高い時期や場所で、ホコリが湿気を吸って電気を通しやすくなります。
- 微放電と炭化: ホコリを介して小さな火花が飛び、コンセントやプラグの絶縁部分が焦げて炭化。これが電気の通り道(トラック)になります。
- 発火: トラックが完成するとショートし、周囲のホコリや可燃物が燃え出してしまうのです。
特に注意すべき場所は?
- 冷蔵庫やテレビの裏など、差しっぱなしの場所
- キッチンや洗面所など、湿気が多い場所
- 窓際など、結露しやすい場所
- ホコリが溜まりやすい家具の隙間や、たこ足配線
今すぐできる対策!
トラッキング現象による火災を防ぐには、日頃のちょっとした注意が大切です。
- 定期的なお掃除: コンセントからプラグを抜き、乾いた布などでプラグの刃の根元やコンセントの差込口のホコリを拭き取りましょう。
- 使わないプラグは抜く: 長期間使わない家電のプラグは抜いておくのが安全です。
- コンセントカバーの利用: 使っていないコンセントには、ホコリ防止のカバーをつけましょう。
- 異常のチェック: コンセントやプラグが熱い、焦げ臭い、変色しているなどの異変があれば、すぐに使用を中止し専門業者に相談してください。
点検屋さんの言葉をきっかけに、改めて安全意識を高めたいですね。皆さんもぜひ、身の回りのコンセントをチェックして、安心・安全な環境を守りましょう!
(t)